何気に使っているアワビシートですが、選ばれる基準は表面的な輝きだけでしょうか?
普段は目にしない原貝たちをご覧ください。貝の種類により、輝きの特性や色彩は千差万別です。
私たちが主に取り扱っています“貝殻”を、ご紹介させていただきます。
きっとあなたに合った貝殻が、見つかるはずです。

■アワビシート表示名称 日本アワビ
■正式名称 蝦夷アワビ(エゾアワビ)
■学名 Haliotis discus hannai
クロアワビ、マダカ(メダカ)アワビ、メガイアワビ、エゾアワビ等の日本近海で獲れる食用アワビを『日本アワビ』と称することがあります。アワビワークスで採用しているアワビは、主に東北、北海道地区に生息するエゾアワビの養殖物です。天然物との違いは、殻頂部が緑色を帯びる”グリーンマーク”が出ていることで見分けがつきます。
養殖物をアワビシートに採用することによって形、サイズがある程度均等化し品質のバラツキをなくすことが可能です。
■アワビシート表示名称 ニュージーランドアワビ
■正式名称 ヘリトリアワビまたはパウア貝
■学名 Haliotis iris
ニュージーランドに生息するアワビの一種で緑や青、紫など多彩な色を放つ貝殻は世界で最もカラフルな貝として知られています。現在では研磨するなどの加工した貝殻以外の未加工品はニュージーランド国外に持ち出すことが出来ないくらい厳しい管理下におかれています。また、その美しい色合いからアクセサリーにもよく利用されています。外殻を研磨することで美しい複雑な模様が現れ、光量や見る角度によって変化する様々な個性あふれる色彩が『ニュージランドアワビ』の人気の秘密です。

■アワビシート表示名称 メキシコアワビ
■正式名称 クジャクアワビ
■学名 Haliotis fulgens
カリフォルニア州南部からバハカリフォルニアの外洋の潮間帯下から水深10mまでに生息するアワビの一種です。正式名称の名のとおり、クジャク模様が複雑な美しい真珠層を持つアワビです。
アワビとしては稀な天然真珠もこの貝から生まれます。特に貝の中心部には複雑な模様と透き通った綺麗なグリーンがニュージーランドアワビとは違った輝きが最大の特徴です。
■アワビシート表示名称 南洋貝
■正式名称 ミミガイ
■学名 Haliotis asinina
タイやフィリピンなどの南洋で養殖が盛んな美味な食用貝です。アワビシート販売会社での呼び名である『南洋貝』は、『南洋の海で養殖された貝』から来ていると思いますが、アワビワークスでは、お客様に素材を偽らないためにも正式名称である『ミミガイ』との表記を併用いたします。殻は細長い耳型で殻長は10cm程度、他のアワビと違い外套膜で常に殻を覆っているのでフジツボなどの付着物が外殻に付きません。美しい白い線状の光を放つのが特徴です。英語名の『Donkey's ear abalone』(ロバの耳のアワビ)と呼ばれていることも形状を見れば納得です。

■アワビシート表示名称 あこや貝
■正式名称 阿古屋貝(アコヤガイ)
■学名 Pinctada martensii
あこや貝は、言わずと知れた養殖真珠で有名な真珠母貝(マザーオブパール)です。世界中で高額な取引をされている『あこや真珠』の母貝だけあって、複雑な黄色、桃色、そして白く輝く様はまるで真珠のようです。
殻は薄く、弱く加工性が悪いため、シート状に加工する際には他の貝殻に比べ、より慎重に作業をしています。また、一般的には知られていませんが、あこや貝の貝柱は、かなり美味です。
■アワビシート表示名称 白蝶貝・黄蝶貝
■正式名称 白蝶貝(シロチョウガイ)
■学名 Pinctada maxima
暖かい海域で養殖される『南洋真珠』の母貝(マザーオブパール)で、主にオーストラリア、インドネシア、フィリピンが主産地です。白蝶貝はアクセサリーや貝ボタンに使用される中でも最高級で貴重な素材の一つです。高級腕時計の文字盤や服飾では極上ハンドメイドシャツに採用されるほどの高級感が漂い、深く輝く白さは古くから貴重な漁具にも使用されています。また『黄蝶貝』とは白蝶貝と同一の貝ですが、外殻の縁が黄味がかった部位を切断加工後、アクセサリー業界では黄蝶貝と呼んでいます。インドネシア産の白蝶貝が黄色が強いとされています。

■アワビシート表示名称 黒蝶貝
■正式名称 黒蝶貝(クロチョウガイ)
■学名 Pinctada margaritifera
亜熱帯から熱帯に生息する黒蝶貝は、水温や塩分、比重といったものに非常に敏感でデリケートな『黒真珠』の母貝(マザーオブパール)です。
高級なアクセサリーである黒真珠ですが、養殖が非常に難しく南太平洋のタヒチなどの非常に綺麗な珊瑚礁の内海(ラグーン)で大切に育てられています。黒真珠に見られる個性的で神秘的な黒系の輝きが特徴です。
■アワビシート表示名称 淡水真珠貝
■正式名称 ヒレ池蝶貝(ヒレイケチョウガイ)
■学名 Hyriopsis cumingii
以前は日本の琵琶湖周辺でも盛んに淡水真珠養殖が行われていましたが、現在では中国の揚子江周辺が主な原産地となりました。
その名のとおり淡水域に生息する池蝶貝の仲間ですが、外郭にある大きなヒレが特徴で『淡水真珠』の母貝(マザーオブパール)です。他の貝には無い暖かな薄いピンクがかった白い輝きを持った真珠層が特徴です。

■アワビシート表示名称 サザエ
■正式名称 栄螺(サザエ)
■学名 Turbo cornutus
主に北海道から九州、朝鮮半島の岩礁帯に生息しており食用として日本人には馴染み深く、海産資源としてとても重要な巻貝です。棘のある殻も特徴的ではありますが、個体差により無棘型と呼ばれる棘の無いものも存在します。
小型の個体が多いため、殻をシート状にスライスする時に細かく張り合わせたパッチワーク様の配列となりますので、巻貝ならではの複雑な真珠層の白さとあいまって、乱射が強い輝きを特徴とします。
■アワビシート表示名称 高瀬貝
■正式名称 更紗馬蹄螺(サラサバテイラ)
■学名 Tectus niloticus
奄美諸島以南の熱帯西太平洋域太平洋に広く分布し、稀に大型もいますが殻の高さは10cm内外の個体が多い巻貝です。ボタンの材料として古くから用いらていましたが、貝の減少により貴重になり高価なものとなりました。
アクセサリーやアワビシート販売会社の間では『タカセガイ』として親しまれていますが、更紗馬蹄螺(サラサバテイラ)と言う、ちょっと難しい正式名称を持った大型の巻貝です。

■アワビシート表示名称 夜光貝
■正式名称 夜光貝(ヤコウガイ)
■学名 Turbo marmoratus
鹿児島県の種子島以南に生息するサザエの一種で、巻貝では最大級のサイズを誇る貴重種です。沖縄などでは食用に用いられています。
その圧巻の大きさから置物などのインテリアとしての利用や、緑色した表層部と七色に彩りを秘めた内側の真珠層の美しさから高級アクセサリーやボタン細工の素材としても用いられています。入手が困難かつ高価ですが、アワビワークスでは安定供給に勤めます。
有限会社 ホッツ アワビワークス事業部
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